会社案内

石原運輸は1928（昭和3）年に、私の曾祖父石原重吉が見守る中、祖父石原重一が創業し、当初から馬車ではなく自動車を使って人や物を運ぶ事業者としてスタートしました（人の運送については1957（昭和32）年に有限会社石原タクシーを設立し経営を分離）。屋号の「丸十」は地域に根差した運送事業者のシンボルマークとして認知され、先の大戦中には戦時接収によりトラックが全て満州に持って行かれる逆境もありながら、戦後は軍隊から払い下げられたトラックで石炭や食料の輸送を行うなど、混乱の時期でも地域の人々に必要な物資を届ける役割を担ってまいりました。昭和時代の後半はオイルショックなど数度に亘る危機的経営環境に直面しますが、祖父の跡を継いだ2代目社長（父、敏男＝1969（昭和44）年に社長交代）のブルドーザーの様な力強いリーダーシップによって会社は成長を続け、その後、1997（平成9）年の春に社長を交代し、私、敏和が３代目となりました。その2年前まで私は某都市銀行に勤めておりましたが、学生時代に父と交わした約束通りの事業継承でした。学生時代はゼミの同期や先輩に、銀行では支店勤務でも融資部勤務でもとても（厳しく）可愛がられまして、当時の先輩・上司・同期には今でも感謝に堪えません。

家業は継ぐものと覚悟を決めていた私は、その感謝の念を知見に換え、経営に役立てながら、時代と共に目まぐるしく変化する環境に適応した経営を展開し、業容も少しずつではありますが伸ばして参りました。今では苦楽を共にした幹部社員が私の脇を固めてくれており、人の成長をこの目で見られることが、経営者として何よりの醍醐味であります。

「大才は袖すり合うた縁をも活かす」

という言葉がある通り、人と人との縁を大切にしながら当社は祖父の代から続く運送を通して地域社会に貢献してきた会社です。今後は次世代の人財育成と共に4代目への事業承継も視野に入れ、永年積み上げてきた信頼と実績の象徴である「丸十」という看板を後世に繋いで行く事が、私の使命であると確信しております。これからも地域の人々に愛されお客様に必要とされ続ける企業であるよう、そして「丸十」に集いし勇者達の幸福の為に、その向上心とチームワークで、従業員一同、切磋琢磨して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長　石原 敏和